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しましまはちみつ日記

主に自閉っ子兄弟(みっち2012年生&はっち2015年生)の育児日記。

待ちながら

この1ヶ月、嬉しくないことをただ待つしかない日々で、精神的にかなり疲れた。体調もその直前から慢性的によろしくない。

流産するのを待っていた。
 
妊娠したので、6週、8週、9週にはなっているであろう時期に産婦人科を受診した。
エコーで確認できた胎嚢の大きさはそれぞれ4週後半、5週前半、5週後半相当だった。
2回目に「一応心拍を確認できた」けれども胎児がぼんやりとしか見えず「かなり小さいし、もしかしたら今回はダメかもしれません」と言われた。「1週間後には白黒はっきりしますから」
それから1週間、7月の終わりから8月の頭にかけて、ただ待つのはとても長かった。状況を改善するためにできること、というのがなかった。
更に、相模原の障害者殺傷事件が起こって、ショックを受けた。自分の誕生日も暗い気持ちで過ごした。
3回目のエコーで、私にも心拍が見えた。私と同じくらいのゆっくりしたペースだった。そうか、ダメなんだな、と納得した。「じきに心拍も止まると思います」次の診察はお盆休み明けの2週間後、それまでに自然流産するかもしれないし、そうならなければ手術をすることになる、とのことだった。
数日後にごく微量の出血が始まったけれども、半日位で消えたりまたあったりを丸1週間繰り返した。その間もすることはただ待つのみ、あとはそんな状態でもなぜかバッチリの生理痛&未だに続くつわりに耐えること。
今夜、やっと終わりが見えた。見えただけでまだ終わっていないし、不全流産で処置が必要になるかもしれないけれど。

正直なところ、早くはっきりしてほしい、終わってほしい。
望んで宿ったはずなのに、次第にそんな風に思ってしまって、申し訳ない。
心拍が止まるのをただ待っているだなんて。
とはいえ、初期流産に対してできることはないのだった。
2回目の受診後、他の病院にセカンドオピニオンを求めることも考えたけれども。
安静にして切迫流産早産を防ぐとか、早めに赤ちゃんを取り出してすぐに手術するとか、高度最先端医療で胎内にいながら治療するとか、母体側のトラブルを改善するとか、何かしらの打つ手がある、わけではなかった。
ヒトの形を取ることができなかったのだから。

障害者殺傷事件の後、重度の障害者は安楽死してもいいなどと、見聞きする度に非常に辛く感じている。
犯人は意思疎通のできない重度の人を狙ったという。
私は以前の仕事で、犠牲者被害者よりももっと重いであろう、最重度の重度重複障害の子どもを何人か見た。発達段階は乳児後半や前半と推測され、寝たきりで拘縮が進みほとんど体を動かすことができない。視覚を失っている子もいる。聴覚や触覚は…? わずかな反応から察するしかない。もしかしたら五感が未分化かもしれないという状態。経管栄養や気管切開のケースもある。
(なお、先天性の障害児だけではなく、乳幼児突然死症候群を発症して一命を取り留めたり、事故で重度の障害を負った人もいる)
彼らが何を感じているのか、感じることができるのかどうか、幸せかどうか、それは第三者にはわからない。
それでも、彼らは生まれてくることができたのだ。
時代や地域が違えば助からなかったかもしれない。
でも、何とか助かる諸条件に恵まれた環境に、生まれてきたのだ。
ならば、生まれてきた全ての命に祝福を。
あまりに重い染色体異常や欠陥があれば、それは文字通りの致命的なものとなり、生まれてくることすら叶わないのだから。
(ちなみに初期流産は全妊娠の15パーセントというありふれたもので、そのほとんどは染色体異常だという)
綺麗事だろうか?